布団が重くて見た夢

友人たちと山に行くことになった。

〇〇(任意の山)、そこは電車一本で中腹まで登ることが出来る。

友人たちが電車に乗り込む背中が見えたが、僕は切符を持っていなかったので改札を通ることが出来なかった。

「2100円の切符で行けるから!」
今にも動き出しそうな電車の窓から身を乗り出し、友人たちが叫ぶ声が聞こえる。
「わかった、あとで追いつく!」
「でも向こうで合流できるとは思えない」
追いつかなくては。次の電車に乗れば追いつけるだろう。

慌てて切符を買おうと窓口へ急いだが、どこに行こうとしてたのか思い出せない。

「7000円です」
さっき2100円って聞いたけど、でもきっと山の中腹まで登れる電車だから高いんだろう。

自動改札機を抜けてホームに入るが、周りの景色がボヤけている。眼鏡を忘れてきたからだ。

路面電車のような線路が八本ほど連なっていて、僕の乗る、乗らなくてはいけない電車は一番奥にあるので、電車に気をつけて渡らなければ轢かれてしまう。視界にもやがかかる。近づいてくる電車のライトがもやの向こうで反響してぼんやりと光る。眼鏡を忘れてこなければよかった。

電車を待っていると棺を二つ逆さに重ねたような小さい木の乗り物が近づいてきて、その木の箱に乗り込むと中は予想以上に広かったが、僕は駅員に嫌われているのかもしれない。

中学の時の知り合いが尻をつねってくる。やめてほしい。やめてほしい。


起きたら寝坊だった。